La hauteur chante ce qu'on parle dans la profondeur

メモとしてのブログ。ルーマニアの詩人たちに関心があります。

文学

メショニック「隠喩の組織」(『詩のために』Pour la poésie所収)

メショニックに関するメモ。レヴィナスも重要だが、もうひとりの偉大なユダヤ思想家を見逃してはならない。

バンジャマン・フォンダーヌ「ラップ人たちの生活の情景」Scènes de la vie des lapons

最近は、もっぱら精神分析関連の本とバンジャマン・フォンダーヌの詩を読んでいる。以下に拙訳を載せている「ラップ人たちの生活の情景」もその一つだ。この詩は「フランス語練習」と同時代の作品であり、つまり彼がフランス語で詩を書きはじめた頃のものだ。

トリスタン・ツァラの『雲のハンカチ』Mouchoir de nuages が面白い

気分転換にトリスタン・ツァラの『雲のハンカチ』を読んだ。これはなかなか面白い演劇で、作中に注釈者が登場し各々感想を述べあったり、シェイクスピアの『ハムレット』から引用していたり、色々な思考(あるいはテクスト)が折り重ねられた作品である。

未来派的「速度」と21世紀へのアヴァンギャルドの提案

1.速度の表現 1909年にフィガロ紙に発表されたマリネッティの「未来派創設宣言」の4項と8項では、「速度」について次のように言及されている。 4項、咆哮をあげて疾走する自動車はサモトラケのニケより美しい。8項、我々は時代の最先端の岬にいる。時間と空…

バンジャマン・フォンダーヌについての覚書

夏に向けて、再びバンジャマン・フォンダーヌについて調べなければならないと感じている……。とはいえ、フォンダーヌは放浪する「ユダヤ」ないし「ユリシーズ」という印象が強いので、そこをどう脱臼させるかがポイントかと。